世界を支える巨木[音素の木]が中心に立つ島。スロア=セリン【上位種】のみが出入りを許されている。その木が不定期的に付ける実からは、スロア=セリン【上位種】が産まれるが、リヴァ=トアンの《フォニム》に触れるとその実からはリヴァ=トアン【奇矯種】が産まれてしまう。
各国は、この島を囲うような形の大陸となっている。
オーヴァーチュア島の近くにある、今は立ち入り禁止となった無人島。廃墟だが大きくて立派な洋館が建っている。
異形の獅子が守り神と言われている潟の上に築かれた水の都。移動は徒歩。その他ゴンドラ等を使っている。
此処には殺し屋やマフィア等、所謂裏社会の住人達が沢山集まり、暮らしている。何も無ければの住人達は皆仲良く連んでいるが、一度事が始まれば血を血で洗う争いが街全体を巻き込んで起きる。色んな意味で笑顔の絶えない街。戦闘訓練や運動する為の施設、武器屋等が充実している。
路地裏には來姫が所属する「貴方の剣」(トゥア・スパーダ)の事務所がある。
この国の隅っこにラル・ヒューネが有る。軍組織「ディオ・ストラテジア」が怠惰を貪りながら国の政権を握り、守っている。他の国よりも、スロア=セリンが多く住んでいる。
領土を持たぬ国家。ベラ・スクーア内に事務所を構えている。長はスロア=セリン【上位種】であるブラン。
絶対規律のもと、全てが監視・管理され、娯楽の無い国。その代わりに永遠の平和が約束され、犯罪とは全く無縁。優秀な人材育成の為、敷地が広く大規模な学園「アバークロンビー学園」がある。今は亡き創立者の好意により何年も留年しているスロア=セリン【上位種】が在学しているとの噂が…。「不協和音擺脱機構」と言う軍組織がノイズレスを監視・管理している。国中で団員が毎日24時間年中無休で見回りをする。種族差別は特に無く、規律を守るなら外部からの引越しも歓迎している。ただし、この国から出る事は許されず、旅行すらも許されていない。
愛と美の国。娯楽の多い国。何事にも楽しさや美しさが重要だと思っている。至る所に花壇や植木があり、年中美しい花を咲かせている。国民も皆フレンドリーな性格。ノイズレスの全てを管理するやり方を嫌う。だがこの国で犯罪が起き貧困と裕福の差があり、ノイズレスではそう言ったものと無縁なのも事実。騎士団「アマ・デトワール交響楽団」がシンフォニアの指揮を取り、平和を守っている。「楽団」の名のとおり、季節によってパレードや演奏会を開催していて、国民からは人気。ファッションやテーブルマナー、立ち振る舞いを勉強する学校「ダンテル・アカデミー」がある。
アーティミシア程では無いが、小さな国。技術がかなり発達していて、学力も高い。各国に優秀な技術者や研究者達を送り出している。だが、排気ガスのせいで空気は汚染され、とても地上には住めない為、上空に何層もの街が作られた。身分の良い者ほど上の層に、悪い者ほど下の層に居住地がある。地上(最下層)で活動するには専用のマスクが必要。
現在ヴィンツェンツが独裁権を握る国。夜になると『怪物』が現れ誰彼構わず襲われてしまう為、夜間は外出禁止となっている。他の国よりも、ヒューマが多く住んでいるがこの国の長はスロア=セリンの為、ヒューマの待遇は決して良くなくヒューマの方が下に見られる珍しい国でもある。
ほぼ小島と言っても過言ではないとても小さな国。他の国と比べて人口が少ない。マルニアが多く住んでいる。ノイズレスやシンフォニアとはまた違った自由で平和な国。高い建物が無く、田舎。自然豊か。スロア=セリン【上位種】である綿津見凪紗がこの国の守り神をしている。また、中心の地方にある森の奥では恐ろしい怪物が徘徊しているという噂。
ハフィルニーモの中でも広大な領土を有している。軍事施設に力を置き、戦士の育成が優先される国。故に一般国民は裕福か貧乏かで優劣がハッキリと分かれている。金持ちばかりが集い、治安も良く華やかな地区がある一方で、荒れ果てて廃れたスラム街のような治安も環境も悪い地区もある。
海神ネフリティスを信仰する者達が海中に築き上げたと言われている都市国家。とても大きな泡に覆われており、その中に都市がある。海に住むマルニアやスロア=セリンとヒューマが海のように深い絆を持って、日々協力しながら生活している。何処からの干渉も許しておらず、部外者の侵入も出来ない。彼らの生活範囲は海中のみ。